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全般的な論文式試験への対策

結論としては、条文と基本的事項の学習を徹底的に行うことです。
コツコツと基本事項をつぶしていくことが、やはり合格への近道です。

(1)論文式試験前の対策

まず、短答式試験と同様に条文の理解が大切です。
どのような論文の問題でも、条文を無視して解答することはありえません。
答案用紙には、条文上の根拠を明示して、
その条文を適用するとどのような効果が生ずるのか、これを説明するのが基本です。
したがって、条文の理解は、論文式試験でもきわめて重要でになります。
よって、普段から条文を読み込み、理解しておくことがここでも重要になります。

出題される内容面では、出願手続、中間手続、審判手続、
侵害訴訟等いろいろな問題が出題されています。
あまり、出題範囲のかたよりがありませんので、
普段の勉強は、基本的事項の理解を中心に進めるべきです。

より具体的なところでは、

特許庁に対する手続は、条文レベルで解答できることが多いです。
ただし、条文の解釈については、特許庁が公表している「審査基準」が重要となります。
「審査基準」の内容を的確に把握されていることが望ましいと思います。

「審査基準」のとおりに記載しなければならないと言うわけではないが、
自分独自の解答をすると思わぬ事項が抜けることがありますし、
審査官の目にもとまりやすくなってしまいます。
これは、審査基準だけではなく、他の部分でも同様ですので、
頭の隅にでも置いておいて頂ければと思います。

侵害の事例問題では、判例をよく勉強しておくことが必要です。
差止請求にしても、損害賠償請求にしても、
条文だけでは明らかであるとはいえない解釈も多いです。
そのような解釈は、判例で勉強するしかないと思われます。

しかし、判例の勉強ばかりしていると基本的事項の勉強がおろそかになりがちですので、
基本的事項をおさえつつ判例の勉強をやってください。
判例の勉強自体には、否定的ではないのですが、
判例の勉強に力を入れすぎて、試験に落ちてしまった方を見てきましたので、
基本的事項の勉強をオススメしています。

結論としては、条文と基本的事項の学習を徹底的に行うことです。


(2)論文式試験の模試での対策

事例問題を解答する場合に重要なことは、
複雑な事案を短時間に分析して事実関係を正確に理解することです。
答案用紙に書き出すまでの時間をいかに短縮するか、
これが得点に大きな影響を与えることになります。

そこで、論文式試験で配布されるメモ用紙にわかりやすい図を描くことも重要なことです。
事実関係を分かりやすく把握できるような図を描いておけば、
記載途中で事実関係を確認するのがきわめて容易となり、
難しい事案についても、勘違いすることなく解答することができます。

特許法及び実用新案法では、解答時間が2時間あるが、
上述の答案構成にかける時間は2問の合計で多くて20分ぐらいがいいでしょう。
時間配分は、個人で異なりますので、時間のかけ方は、
模擬試験などを利用して決めておくといいでしょう。

答案構成にあまり時間を使いすぎると、答案用紙に書ける文字数が激減してしまいます。
答案用紙に記載する文字数が少ないということは、説明が不十分になる場合が多いです。
文字数が合格を決めるものではないですが、審査官の満足度を満たすためにも、
しっかりと記載したほうがいいと考え、その時間を確保する必要があります。

最近の論文式試験でも判例を意識した問題が多くなってきています。
判例を知っていれば、おのずと解答に厚みがでてきます。
判例を知らないと、争点がなんであるか理解できないことがあります。
よって、重要と思われる判例は、条文の解釈とともに勉強しておく必要はあります。